年収と中身や性格、どっちをとるべきか。
婚活女性にとって、それは答えのない究極の選択のようなものです。

決して贅沢をしたいわけじゃないんだけどなぁ
そう、お金で苦労したくはないから安定した収入がある人がいい、という程度のささやかな望みはよく耳にします。
また、子どもが二人は欲しいし教育にもお金をかけたいし、などと考えると、やっぱり経済力は重視せざるを得ないですよね。
しかし、経済力を重視して男性を選んだからといって、それが叶うわけではないかもしれません。
ここでは、実際の事例とデータから、男性の年収を重視するリスクについてお伝えします。
潤沢な収入がある夫だが・・・

この究極の選択で、年収を選んだ女性がいます。
家計は夫婦別々で、食費・生活費は彼女の負担、ご主人の負担分は住居・光熱費等です。住まいのタワーマンションは都内の一等地にほど近い便利な場所にあり、家族が四人になっても不自由なく暮らせる広さもあります。
彼女は手に職を持っていたため、子どもが生まれる前はこれで問題なかったようです。しかし彼女が妊娠してからも、出産後でさえも、ご主人が生活費を出すことはありませんでした。
その間に彼女の貯金はみるみる減ってしまい、一歳に満たない乳飲み子を抱えながらSOHOでなんとか生活費を稼ぐ日々を送っていました。
これだけではありません。
二人目が欲しい、という意見は夫婦で一致していたものの、もう貯金がないと言うと「じゃあしょうがないね」とご主人はあっさり諦めたのだそうです。
子どもの教育費がどうなるかは、もちろんまだわかりません。が、彼女の話によると、おそらく半分ずつ出すことになるのではということでした。
突然の離婚で失うもの

二人目の例は、専業主婦から無職になった女性です。
以前は金融機関で働いていた彼女でしたが、夫の海外赴任について行くため退社し妊娠、出産。帰国後はパートをしたこともありましたが、二人目の妊娠で仕事から遠ざかったということです。
そんなある日、突然夫に離婚を言い出され、一年かけて調停離婚に。離婚理由は「他の女性と一緒に暮らす」から、だったそうです。
彼女は6歳と2歳の娘を抱え、家を出るしかありませんでした。
離婚後は公団住宅に住み、時給1400円で交通費なしの派遣社員となりました。各種手当と夫の養育費を合わせても、二人の娘を抱えて切り詰め通しの生活で、精神的に追いつめられていたとのこと。
現在は契約社員から正社員に登用され、どうにか生活は安定したそうです。
あなたにも起こるかもしれない生活苦

これらの事例は、決して人ごとではありません。
家計を別にする夫婦は増えています*1し、結婚に対しての離婚の数は、16年連続で3割を超えています。*2
結婚して子どもをつくったからといって、収入の高い夫が経済面で支えてくれるとは限らない時代になってきているのです。
結婚しても独身のようにお金を使いたがる男性というのは、一定数いるようです。場合によっては、それが結婚時の条件になることもあります。
しかしそもそも、結婚というのは二人で助け合って生きて行くための約束のようなもの。
それができないような男性とでは、いくら安定した収入があるからといっても良い結果にはならないかもしれません。
また年収の高い男性というのはそれだけ仕事の責任やプレッシャーも重く、家庭のことを顧みるためのエネルギーが少ない傾向にあります。
こんなはずじゃなかった、と結婚後に口にする人たちの多くは、このような高収入のデメリットを考えていないところから起こるように思います。
こうした夫をいざというとき自分は支えられるのか、よく考えてみる必要があるでしょう。
まとめ
- 夫に経済力があるからといって、経済面で頼りにできるとは限らない
- 安定した収入がある夫は、妻や家庭にかけられるエネルギーの少ない場合が多い
- 助け合って生きていける夫婦になることを考えてみよう
*1:
【2014年夏 ボーナス(賞与)・へそくりの実態調査】 共働き夫婦の増加により、お金の管理は夫婦別々になってきている へそくり場所は「家の中」から「口座管理」「投資」が主流|株式会社マネーフォワードのプレスリリース
*2:
専業主婦は、とっても危険な選択肢 | 女性差別?男性差別? | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
参照・参考:
朝日新聞 「離婚 扶養から離れ即生活苦」2014年8月3日朝刊