婚活をしていると、つい自分を実際以上に良く見せようとしてしまったり、自分に本当に魅力があるんだろうか、と考えてしまうことってありますよね。
そんなときは、とにかく自分に自信をつけたくて、「モテること」「手っ取り早く魅力的だと思われること」をつい優先してしまいがちです。
でも本当は、そんな必要ありません。なぜならあなたには、間違いなく深い魅力が備わっているからです。
むしろ、自分を偽ったり背伸びすることで、悲劇を招いてしまうことを知っておき、今後の婚活に役立てていきましょう。
自分では気づけないあなたの魅力

私は今まで数々のご相談をお受けしてきました。
その中に、魅力のない人なんて一人だっていませんでした。みんなそれぞれに魅力的で、深みがあり、個性がありました。
たとえば、就職支援の現場では「エントリーシートに書けるようなこと、何もやって来なかったんですけど…」と自信なさげに来る学生が非常に多いです。
だけどよくよく話を聴いてみると、必ず何かすごいこと・面白いことをやってきているんですね。
自分ではそれに気づきにくいんです。自分ではあたりまえだと思っていたり、さほどすごいことだとは感じていない。
第三者に言われて初めて、「そうか、自分のしてきたことはあたりまえではないんだ。自信を持っていいんだ」と気づくことができるんですね。
これは、日本人の国民性でもあります。
自分のことは長所より欠点を見てしまうが故に、長所は「あたりまえのこと」という感覚で流してしまう人が大変に多いです。そのため日本人は自分の能力や魅力に自信を持てない傾向があります。
ですが、あなたは既に、魅力を持っています。考えるべきなのは、それをどう伝えるかということなんです。
自分を偽って起こる悲劇

あるとき、私の勤める就活支援の場に、こんなことを言う学生が来ました。
「他の支援会社で自己PRできるものがないことを相談したら、じゃあブルーマウンテンに登ってこいって言うんです。そんなに自分はダメなのかと思ったら、ここではそんなことする必要ないとすぐに言ってもらえて安心しました」
ブルーマウンテンはコーヒーの産地としても有名な、ジャマイカにある標高2,256mの山です。富士山よりは標高が低く登りやすいのですが、一日がかりの登山ですし、知名度のある山だけに何だかすごい感じがしますよね。
そんなところに学生で登ったという経験があれば、なるほど就職活動では、目を引き評価されやすい材料になることはわかります。
しかし、そのように自分の持ち味とは異なる魅力をPRして就職しても、残念ながら彼に向いた職場に配属されることは難しいです。配属先だけでなく、その企業自体も合わない可能性だって高いでしょう。
学生だてらにブルーマウンテンに登ってしまう。そんな人材を求める企業は、例えば個人の能力を特に評価する体質だったりします。
そんな職場に「今まで自分がやってきたことに自信がな」く「人に言われて山に登った」人が、馴染め、評価される可能性はとても低いと言わざるを得ません。
不信感を持たれる婚活はやめよう

このように、背伸びして自分の価値を高く見せようとすると、自分には向かない環境、合わない人間関係、合わない価値観の場所に連れていかれてしまうものです。
また背伸びしていると、それを見抜かれたとき結果に結びつきません。大企業や力のある企業ほど、その登山の裏に信念がないことに気づくでしょう。
婚活だって同じです。
背伸びを見抜かれたそのとき、結婚への可能性は閉ざされてしまうかもしれません。相手にしてみれば、あなたが思っていたような魅力を持ち合わせていなかった。そればかりか本当の姿を見せてもらえていなかった。
そんな不信感のある人とはわざわざ結婚しないでしょう。
また、もし結婚まで見抜かれなかったとしても、結婚したら必ずバレてしまいます。せっかく夫婦になっても「この人は自分の都合の悪いことは隠す人なんだ」などと思われたら、信頼関係を維持して行くことはできません。
それはどちらにしろ、結婚で幸せになることにはつながらないのです。
婚活では、単純にモテればたくさんの人から選べるように思いがちですが、実際にはそんなことはありません。いくら出会い頭に数を惹き付けても、それがあなたの背伸びのおかげであれば、一緒に幸せになれる人は見つかりません。
それよりも、あなた本来の魅力に惹かれる人を、一人でいいから見つけること。
あなたの幸せに必要なのは、そんな人です。
まとめ
- あなたは既に魅力的である
- 背伸びをしても幸せな結婚には結びつかない
- あなた本来の魅力をわかってくれる人を見つけよう