今回インタビューに答えてくれたのは、40歳を過ぎて再婚が決まったKさん。相手の男性は初婚で年下です。
結婚相談所を中心に婚活をされていて、相談所のカウンセラーに苦しめられたこともあったそう。元夫との間に子どもはなく、その関係にも疲弊されていました。
そんな彼女がこの相談所で自身を見直してから、改めて選んだ結婚相談所では引く手数多だったそう。その中からこの人だ、と思ってお付き合いを始めた男性からプロポーズをされたのは、出会いからわずか一ヶ月半のことでした。
元々婚活ってかなり心の問題が大きいなと思っていて
-コンサルティングを受けようと思ったきっかけから教えてください。
サイトを見たのがまず最初のきっかけですね。で、元々婚活ってかなり心の問題が大きいなと思っていたところがあって。それでカウンセリング系のところってあるのかしらと思って色々見てたところに、何だろうな。なんか記事読んでびっくりしたのはあって。
高井さんの婚活のやり方、20代でいろいろ苦労されて、自分流で心理的な感じのものを整えていったらうまくいったというのを見て、ですごいなと思って、で、受けさせていただきたいなと思って。それがきっかけといえばきっかけ。
-私の成功体験を読んで、というのが。
記事見てびっくりしたのが。あの、で、確かにそれは近道だな、って思いました。
やっぱり周りで婚活してた友達、いろんな人見てきたんですけど、うまくいかない人ってなんかいつも文句言ったりとかしてて。でやっぱり、もしかしたら婚活ってそもそもたくさんの人に会うのが最初じゃなくって、ほんとに、そのホームページにも書いてあったけど就活みたいにまず自己分析することが大事なんじゃないかなというのはすごい思って。
で、あとそうですね、なんか話聞いてくれる…すごい婚活って苦労が多いんで、話聞いてくれるカウンセラーさんみたいな人いたらいいなと思って、そういうサービスを探してて、で、受けようと思って。
-あの(前に利用していた)相談所もそういうことで探されてたんですよね、きっと。
そうですね。あそこで失敗して(笑)
-そしたらじゃあ、そこは期待とはだいぶ違うような感じ?
そうですね。もしかしたらそこで効果がある人もいるかもしれないし、相性ってあると思うんですけど、あまり良くなかった…私自身の問題かもしれないんですけどやっぱり怒鳴られると萎縮しちゃうんですよね。
-そうですよね。パワハラみたいだって言ってましたもんね。
そう、なんか怖かったんで…。で、私怖いと話せなくなっちゃうんですよ。結局相手に合わせちゃう。怒らせないように、ってなると何のために行ってるのか分からなくなっちゃうんで(笑)。
-そうですよね。怖かったら本音は話せないですよね。
そうですね。
-じゃあ、こちらではどうでしたか。期待してた部分は。
もう二重丸◎です。心の問題を掘り下げていただくのと、やっぱりそうですね、かなりその、他に受けてみたけど怒られた、まぁ怒ってるつもりはなかったのかもしれないんですけど、まぁ相性合わないところがあったので、まず相性が合って、穏やかに話を聞いてくれるところがいいなと思って。
-ハードル低いですね(笑)じゃあけっこうそれは希望にかなっていたということですね。では期待と比べて今の変化はどうですか。受けるって決めた時は、想像されてました?こういう変化は。
いや、してなかったですね。全体的に変われたことがいくつかあって。
最初はほんとに話聞いて、自分が婚活向けになるような精神状態でいられればいいな、くらいに思ってたんですけど。でもあのたとえばいろいろ体調面だったりとか、仕事だったりとか、他の面も含めていろいろ聞いてくれて、ひいてはそれがやっぱり婚活に結びつくんだってことでいろいろ話を聞いてくれたりとか。
あとそういうときに例えば、どういう心持ちでいけばいいかとか、そういうことがやっぱりすごく勉強になったのと、最初はやっぱりその婚活さえうまくいけばいいやと思ってたんですけど、全体的にいろいろ自分の中でクリアになる所が出てきたな、と思いました。
-そうか最初は婚活がうまくいけばいいや、ってだけだったんだ。
そうですね。あとはワークやったりとかっていうのがけっこう、あとで見返すことができたりとかしてかなり、勉強になるというか。気持ちが整うところがかなりあったと思います。
別れる理由がはっきりできた
-コンサルティングを受ける前の婚活と比べてどうでしたか?
コンサルティングを受ける前の婚活は…、何も分からず、何で選んでいいかわからなかったりとか、どうしていいかわからなかったりとか。例えばお見合いパーティー行ってもどう選んでいいか分からなかったりとか。まず自分の基準がはっきりしなかった気がしますね。
で、コンサルを受けて、自分の中に大事にする基準だったりとか、条件だったりとか、自分の中で大事にしたいものがはっきりしたのが大きかったかな。
-その中でも、最初に「話し合いができる人がいいね」という基準を見つけることはできたけど、その後お付き合いした方といろいろありましたね。
いろいろありましたね。自分の中で(話し合いを)大事にしたいと思っていて、大事にしていこうね、って相手に言って、やっぱり通じなかったことがあったんですね。結局最終的にお別れって選択肢をとることになったんだけれど、今考えるとあのときそれで、ちゃんと別れておいて良かったなって感じがすごくします。逆になんだろう、あの、ちゃんと別れる理由がはっきりできたというか。
-迷っている部分もあったけど、自分の基準があったから、はっきり「別れた方がいい」と思えた。
はい、よりすっきりできました。
-あの時本当に、すっきりした、っていう感じの顔をされてましたよね。
まあ辛かったですけどね(笑)
-ですよね。ほんとにいろいろ乗り越えての、今ですよね。
どっちかを大事にするんじゃなくて、自分と相手との関係性を大事にする
-じゃあ、特に変化したことっていうと何でしょう。
そうですね、まず第一は、自分の中で大事にするものが見えたことが、私の中ではっきりしたなと思ってて、それはもう本当に、婚活とか出会いに通じることだと思うんですけど。
あとはそうですね、自分を大事にすること。かなりそれは、何回かワークやって、大事にしよう!と思って。ただ自分を大事にするって心がけてるだけじゃなくって、自分の欲求っていうのかな、~したい、っていう。高井さんが言ってくれたことが、相手が本当に(私を)大事に思っていたら、その欲求を叶えることが相手の喜びになるんだ、ってことを教えてくれて。その欲求を、ちゃんと大事にして、隠さないというか、大事にするってことは、決して悪いことじゃなくて、それもいいことなのかな、って。
もう一個教わったことは、どっちかだけを大事にする、相手だけを大事にする、自分だけを大事にするとかじゃなくって、自分と相手との関係性を大事にする、っていうところを勉強できて、すごいそれは大きかったです。
それって本当に、どんなところでも役に立つことなんで、やっぱり自分が生活して生きてきて、まずやっぱり心がけ次第でいろんなものが変わっていくんだな、と思いました。
-じゃあ婚活以外のところでも実感することが。
ありましたね、普段の生活の中とかでも。あとはもしかしたら自分が気がついてないのかもしれないけど、なんていうか気分的に落ち着いたりとか、安定したりとか、そういったところもあったかな、って感じがすごいします。
余裕を持つっていうのは決して力を抜くことではない
-気持ちに余裕が出てきたんですね。
あ、それですね。余裕ですね。余裕を持つってこういうことなのかな、って感じがすごくします。
余裕を持つって言うと、ホームページで見てるだけだとあんまりピンとこなかったんですけど、余裕を持つっていうのは決して力を抜くことではなくって、自分の心がすごいフラットでいられることなんだなっていう感じがして。ああこういうことなんだなっていうのが実感できた気が。
-フラットでいられるようになった、というのは何が良かったんでしょうね。
えっと…そうですね、いろいろやったワークで過去のこととか許すことをしたりとか、そういう作業をしたことがけっこう大きかった気がしますね。いろんなワークやったんですけど、一個一個、余裕につながったのかなって。
決してきついものではないんですけど、そのワークって。でもあの、過去と向き合って、それを認めるって作業を淡々とやることで、いつの間にかフラットになってる、って感じかな。今考えてもそんな感じ。他にももしかしたらいろいろあるかもしれないですけど。
-ワークをまとめるっておっしゃってましたもんね。
そうですね、まだ途中ですけど手はつけました。一応いろいろ見たりとかして。けっこう膨大な量(笑)。
-じゃあワークの力が大きかった?
大きいですねあれ。決してこうきつい感じじゃなく無理なくできたんで。
-コンサルティング全体でいうと、それはどういう風に役に立っていたと思いますか?
そうですね、ワークをやることは、ある意味自分の頭の中をまとめるってことにもなるし、いろいろこう話を聴いていただいて、いろいろ質問していただいて自分を掘り下げていく中で時々行うそのワークっていうのが、ある意味自分で忘れないようにするための記録にもなったし。
記録になったって大きいかも。けっこう忘れちゃったりとかして、話してすっきりして忘れちゃうこととかもたまにあるんですけど、ワークやって何が大事か、っていう風に覚えておくと、けっこうあとで見返した時にやっぱりそうだな、と思ったりとか。
-そうかもしれないですね。面談中にも見返してみましょうか、ってことが時々ありましたよね。
そう、そこで見返して「あっ、やっぱそうか!」って(笑)。
-意識を変えるって、少しずつ、時間がかかるものですもんね。
横で話を聞いてくれるコーチみたいな感じ
じゃあコンサルティングに来る時、毎回どんなお気持ちでした?
毎回、そうですね。今日はあれ話そう、これ話そう、って、もう最後の方は言いたいこといっぱいあったりとかしてたんですけど(笑)、ほんとに何でも聞いてくれるんで、けっこう心の拠り所というか(笑)、いろいろ、しゃべりたいことはいっぱい抱えてきて、やっぱり帰る時は、ああ、しゃべったなあと思って帰るみたいな。
でも決してそれはしゃべってゼロになるのではなくって、じゃあ次こうしよう、という勉強になることももちろんすごくあったんで、やっぱりすごい良かったな、って。
-すっきりするだけでなく、次につながる何かが得られたような感じがある。
そうですね。個人的にはもう一つ、自分がいろいろ辛かったときに、自責感ですか。自責感が一番問題になってる、っていうのがここでわかって。それで気持ちがすごい楽になったってことがありました。
-自責感が課題なんだなってことがわかって、はっきりしたことですっきりして楽になった。
そうですね。結局その苦しんでるのは自責感が罠なんだ、っていうのに気がついて、結局それを取り除こうとしてすごいすっきりしたところはすごくあったんで、ああ、問題の本質がここでわかったかな、って感じがすごいありました。
-今までは自責感がわざわざ取り出すような問題とは思ってなかった?
そうなんです。結局なんかよくわかんないけど苦しいってことがあって、何で苦しいんだろうと思ってて、よくわからずにいたけどその正体が自責感だったんだな、っていうのがここでわかった。
-ではその後も続けようと思われたのは何故だったんですか?
自然に続いたと言うか(笑)。そうですね、期限切れた時には「次もお願いします」になってたような気が(笑)。やっぱりもう途中から心細く一人で歩いていく婚活で、横でこう話を聞いてくれるコーチみたいな感じだったんで。
-伴走するような。
そうそうそう。それはやっぱりぜひという感じでお願いしましたね。
-その形が合ってたってことですね。
合ってましたね。決してガミガミ怒られる感じではなく(笑)。それはやっぱりすごい自分に合ってましたね。
(後編に続く)